はじめに:Part1の続き、フェズ・砂漠へ
佐々木一家のモロッコ旅行記、Part2へようこそ。
Part1ではカサブランカ・ラバト・シェフシャウエンをご紹介しました。「青の街」シャウエンの早朝散歩や、日本語ガイドのアリさんとの路地歩きなど、旅の序盤の体験をまとめています。まだお読みでない方は、ぜひPart1もあわせてご覧ください。
Part2では4日目以降の旅を振り返ります。世界遺産の迷宮都市フェズから、サハラ砂漠のキャンプまで。子連れ旅ならではのエピソードも盛りだくさんです。
フェズ:世界遺産の迷路メディナと旅最高の一皿
4日目と5日目はフェズに滞在しました。世界遺産の旧市街は迷路のようなメディナが有名で、ガイドなしでは到底歩けない複雑さです。革製品の染色で知られるタンネリや、精緻な金細工が施された王宮の門など見どころが凝縮されていました。フェズ名物のパスティラも家族でシェアして楽しみました。

夜にメディナのレストランで食べたイワシのタジンは旅で一番の味で、タジン観が変わるほどでした。
「モロッコのスイス」イフランと野生のバーバリーマカク
フェズを早朝に出発した日、ドライバーから「今日は長距離を走るから覚悟してね」と告げられました。
途中「モロッコのスイス」と呼ばれるイフランに立ち寄ると、それまでの風景が嘘のようにヨーロッパ風の街並みが広がります。さらに進むと野生のバーバリーマカクが見られるスポットへ。日本猿によく似たその愛らしい姿に、息子は大喜びでした。

エルフードと化石の大地:サハラ砂漠の玄関口メルズーガへ
昔は海だったという化石の産地エルフードを経由し、岩だらけの大地に化石があちこち顔を出す光景に驚きながら、砂漠の玄関口・メルズーガへ到着しました。
ラクダに乗って砂漠のキャンプへ:キャメルライド体験
ホテルでひと息ついたのち、いよいよキャメルライドでキャンプを目指します。赤ちゃんの娘は妻が、息子は私が、それぞれ抱っこ紐で抱えてラクダに乗り込みます。ラクダが立ち上がる瞬間は大きく前後に揺れてどきどきしましたが、進みはじめると意外にも安定しています。
砂の粒子がだんだん細かくなり、写真でしか見たことのなかったあの黄金色の大地が目の前に広がっていきました。

砂漠の夜と夜明け:「世界はこんなに広い」と感じた瞬間
キャンプに着くと、息子は細かい砂の感触が気に入ったのか、つかんでは投げ、つかんでは投げを繰り返していました。テントはグランピング風でモロッコらしい装飾が施され、温水シャワーも完備。家族4人なんとか快適に過ごすことができました。
夜10時ごろ、キャンプファイヤーの周りで伝統的な太鼓の演奏とダンスのイベントが始まりました。太鼓を貸してもらった息子は音に合わせて大興奮でたたき続け、部屋に戻ってからもなかなか寝付きませんでした。
翌朝6時半、日の出を見るために砂漠へ出ました。地平線の果てまで続く大地がオレンジ色に染まり、その前に立つと「世界はこんなに広いのか」という感覚が言葉にならないかたちで押し寄せてきました。妻と並んでしばらく景色を眺めました。砂漠は、家族4人が自然の前でただ小さくなれる、忘れられない場所になりました。
